Netflix映画『第10客室の女』レビュー丨種明かしは面白かったが、先が読めてしまう箇所が多くてもったいない。

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Netflix映画『第10客室の女』レビュー

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こんにちは、lenoreです!

今回は、キーラ・ナイトレイ主演のNetflix映画『第10客室の女』について書こうと思います。

私はサスペンス映画が好きなので、Netflixで何作かお気に入り登録していたら、

Netflix先生が毎回「これもどうですか!!」とオススメに挙げてくれていたのがこの作品でした。

 

面白かったんです。

約1時間半の中によく入ったなぁと思うくらいコンパクトにまとまっていて、面白かったんです…が、

配役・場の状況・関係性・「そこは監視厳しいのにここはスルーなのね?」という類の違和感から、

いろいろ推測できてしまう箇所が多くて、そこが少しもったいないかなという気がしました。




「第10客室の女」の種明かし
【この段落以後、内容について言及があります】

「第10客室の女」は誰?

慌てて入った第10客室でローラが遭遇した女性は、

豪華客船の船主であるリチャード・バルマーがこの財団ツアーを行う目的となった、

末期の白血病を患うアンネ……に見た目も髪型もそっくりにさせられたキャリーという女性でした。

私が最初に感じた驚き

この真相が分かる前の段階にて。

第10客室で会ったとおぼしき女性(キャリー)を船の中で追いかけ、その人のフードが取れて坊主頭が見えた時、

ローラが「…アンネ?」と驚いていましたが、ここは私も同じように驚きました。

 

その驚きは、

こんなに元気に動けるなんて、アンネは実は末期の白血病を患ってはいなくて、お金を求める夫リチャードに利用されてそう振る舞うようコントロールされていたってこと?!

ディナー用のスピーチも、リチャードに一切遺産を残さないようにと考えが変わったと言っていたし、「自分のペースで今リチャードを追い詰めようとしてるところだから、まだあなた(ローラ)は動きすぎてはいけないのよ!」の意味の「STOP」?!その一環でローラを呼んだ??

リチャードはお金のためにアンネを利用するだけ利用して、自分は第10客室の女性と何らかの関係?を持っていたけど、何らかの理由でその女性が邪魔になって海に突き落とした感じ?!

…というもの。

 

つまり、

第10客室の女性
=リチャードの何らかの関係にある女性(不倫相手)?
=この人が海に落ちた?

ローラの前でフードを取ったら坊主頭だった女性
=アンネ本人

だと思っていたんです。

真相を知ってからの驚き

ところが、後に分かった真相は、

末期の白血病の妻アンネのために作った財団の遺産について、アンネから一切自分に遺してもらえない可能性を悟ったリチャード。

そこでツテ(顔認証を扱っている企業のトップ)をつかって、アンネの顔によく似た人物(キャリー)を探し出し、Facebookを通じて連絡。

高額報酬と引き換えに、キャリーにアンネそっくりの見た目になってもらって成りすますよう画策。

いずれはアンネを殺害するつもりだったのか、「成りすますことに今から慣れておくように…」と第10客室でキャリーにキスをせまるリチャード→そこにリチャードを探しに来たアンネが入ってくる→リチャードと揉み合いになりアンネは棚に激しく頭をぶつけて倒れる。

リチャードは倒れたアンネを抱きかかえ、第10客室のバルコニーからアンネを海へ放り投げる←この一部始終を隣の部屋のローラが聞いていた。

うぅぅ…私が想像したより何十倍もリチャードひどいやないかい!!😠

 

この真相の部分が、自分が思っていたよりもさらに一歩踏み込んでひねりが効いていたので、「そういうこと…!」と声を出して驚いてしまいました。

この辺りが解明されるまでのシーンがすごく面白かったです。




推測できてしまった箇所

豪華客船という「半密室」の設定、豪華な俳優陣、美しい景色…どれも素晴らしかったんですが、

正直推測できてしまうポイントが多く、サスペンス映画としてちょっともったいないなと感じました

 

海岸から客船に直で乗り込むのではなく、ボートで近づいた後に客船に乗り込むスタイル(降りる時も同じ)。しかも乗り込む前に自分の履いてきた靴は預けて、客船が用意する靴を履かなければならない。

このスタイルは豪華客船によくあるルールなのか、「白血病を患っているアンネがいるので、なるべく悪いものを客船に入れないように」という対策の一貫としてなのか…🤔後者だとしても客船という半閉鎖空間に人を集めること自体が既にリスクが高い気がするので、客船全てを自分のコントロール下におく方法を取れる人=船主=リチャードを最初から疑ってかかってしまいますよね

 

●そして出会った船主リチャード役がまさかのガイ・ピアース。

私だけかも知れませんが…ガイ・ピアースって「悪役」のイメージが強いんですよね💦船主を疑ってかかっていたところにガイ・ピアースが船主として登場した時は、「これもう一番怪しくなりそうな人じゃないの??」となってしまいました笑。分かりやす過ぎると言ってしまって良いのかも。ガイ・ピアースがどうこうでは全くなく(好きな俳優さんです)、配役として「悪役」とは正反対のイメージの俳優さんがやられていたら、もっと展開が劇的に進んだのかもと思ってしまいました

 

アンネ自らローラを指名して呼んだのは、「自分の全財産はリチャードには遺さずに寄付し、財団も自分やリチャードよりずっと賢くて親切な人たちに託そうと思っていること」を財団のディナーでどうスピーチするか、その文について一緒に考えてほしいからだった。

最近変わったというこのアンネの考えは、リチャードが何かを企てるには十分な動機になりますよね。これもちょっと分かりやすいかなと感じました。

 

隣の部屋のバルコニーから転がってきた吸い殻をローラが拾い、自分の客室のゴミ箱に捨てる描写。
→絶対なんかあるよね🙄
→案の定「第10客室に誰かがいた」という証拠になるはずだったのに、客室の清掃員にゴミ箱まできれいに片付けられてしまい立証できず。
→やっぱりね🙄
→今度はローラが自分で直接第10客室に潜り込み、排水口から金髪を見つける
→え?客室に人がいなかったと徹底するためなら排水溝なんで掃除してないの😂

こういう感じのところがちょっと中途半端というか…顔のつくりから妻に似た人を探すくらいの計画を立てていた人なら、こういうところまで徹底させるものじゃないのかなぁ…?と違和感を感じました。

 

ラストの客船シーンで注射器片手にあれだけの揉み合いをした後、「(海に飛び込んだローラは)この水温なら動けないはずだ」と生き延びるのは難しいだろうと予想していたロバート医師→財団のディナーにローラが居ますけど、なんでもっと驚かないの?&リチャードに注意喚起しないの?😂

うーん…ベンを殺害してしまうところをローラに見られているだけに、もっと慎重な態度になるのでは?と感じてしまいました。




まとめ:原作はあるが、いっそ倒叙形式にするのもありだったのでは?

他にも、ヘザリー夫妻が闇が深そうな関係性をうっすら感じさせる描写があったので、そこをもう少し掘り下げて怪しませても…とか、

ローラの元彼ベンの真意が中途半端な感じが続いて最後は…だったので、もう少しどっちかに振り切ってても…とか、

やはり「ちょっともったいないな」と感じるところが多かったです。

 

うーん…ここまでいろいろ推測しやすい流れで進むなら、

いっそ倒叙形式=最初からリチャードが首謀者だと分かっていてそれを見守る形式(刑事コロンボや古畑任三郎の形式です)もありだったのかも?

 

でも、キーラ・ナイトレイがかなり体力が必要そうなシーンをいくつもこなしていて、

意外にアクション映画のようなシーンが多かったのは、すごく見応えがありました

 

「もったいないなと感じるところが多いけど、面白くはあった」という、私の中ではあまりない感想を抱いたお話でした。

サスペンス映画自体をそこまで多く観ていない方にはおすすめかも知れません。

作品詳細

原題:『The Woman in Cabin 10』

原作:ルース・ウェア『第10客室の女』

Netflix配信開始:2025年10月10日

 

監督…サイモン・ストーン
脚本…ジョー・シュラップネル、アナ・ウォーターハウス、サイモン・ストーン、エマ・フロスト

●ローラ・ブラックロック(キーラ・ナイトレイ)…ジャーナリスト
●リチャード・バルマー(ガイ・ピアース)…慈善家
●アンネ・リングスタット(リサ・ローヴェン・コングスリ)…リチャードの妻。白血病を患っている。
●ベン・モーガン(デヴィッド・アヤラ)…カメラマン。ローラの元彼。
●キャリー(ギッテ・ウィット)…リチャードがある目的のために探し出した女性。
…他。

(参考: Netflix作品ページ映画.com

予告編

↑ 『第10客室の女』予告編    Netflix Japan公式YouTubeチャンネル

 

 

読んでいただきありがとうございました🎥