映画『モービウス』カラフルな“気配”をまとったアクションシーンが最高!
こんにちは、lenoreです。
今回は映画『モービウス』について書こうと思います!
元々の公開日は2020年7月31日、新型コロナウイルスの影響で2021年3月に延期。
そこから2021年10月に、
そこからさらに2022年1月21日に、
そこからさらにさらに2022年1月28日に、
そしてやっと2022年4月1日に公開されたこの作品🎥(約2年…長かったね…)
楽しみに待っていたので、公開初日に劇場に観にいってきました!
よく理解出来ないロッテントマト評価“16%”…面白かったぞ?
約2年間待ちに待ったこの作品。
自分の中で「もうすぐだ!」と気持ちが徐々に上がっていた頃に知ったのが、
有識者の方々が映画評論するアメリカのサイトロッテントマトでの映画『モービウス』の評価…。
「16%」?!
ロッテントマトっていつもチラッと見るくらいにして、そこまですごく参考にはしていないし、
どんなことでも自分の目で観てから判断するようにはしているけど…そんなに低くなる?!
こういう情報を知った後、実際に映画館で観てきてまず思ったのは、
「確かにストーリーに若干辻褄が合わない感じや理由がよく分からない箇所はあったけれど、16%というのは理解が出来ないな…全年齢の人が気楽に面白く観られる作品と私は思ったけど…🤔」
ということでした。
最初に情報が出た時から間があきすぎたからなのか、
初期の予告編の中にダニエル・エスピノーサ監督が関わっていないものがあるようなので(→参考記事) 単純にプロモーションがあまりうまくいかなかっただけなのか…?
私は現時点で『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』や
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は未鑑賞なんですが、
それでも十二分に楽しむことが出来ました🎥
レーダーで感じ取る「気配」の表現
小さい頃から血液の難病を患っている天才医師マイケル・モービウスは、
自分自身のため、そして自分と同じ病で苦しむ人々・特に親友マイロの為に、
コウモリを利用して新たな治療法を見つけようとします。
そして自らに実験的な治療を施した結果、体に様々な変化が起こります。
その変化の一つにコウモリの能力であるレーダーでの「気配」の察知があるんですが、この表現がとても面白かったです。
もや とも 煙 ともまた違う…
わたし的表現で言うと“度数の強いお酒をグラスに注いだ時に底に見えるゆらゆらーっとしたあれ”のようなもので、
自分の方へ近づいてくるもの・遠くで話している声・周辺にいる人の存在などを感じ取るシーンが、
今までにあまり見たことがない雰囲気ですごく印象に残りました。
なんというか、重いのに軽いんです!
能力そのものとしては、アニメ『鬼滅の刃』嘴平伊之助の「漆ノ型・空間識覚」に近いシーンもありますが、
モービウスはよりじっくりと周りを読み取っていくので、
どんな風に感覚を研ぎ澄ませるのかを堪能することが出来ました🦇
想像していたよりも、カラフル
その「気配」を体にまといながら敵と戦うシーン。
実際にはなかなか体験出来なさそうなカメラアングルが多くて大興奮でした!
しかもその「気配」の雰囲気が、暗いは暗いんだけど、すごくカラフルだったんです。
延期に延期を重ね、待っている間に私が勝手に温め過ぎたのかもしれませんが笑、
結構ダークさを意識して観に行ったので、意外だったしそのギャップが良かったです。
「気配の痕跡」のカラフルさは、モービウスが飛び回っていた美しい夜景にも映えていました。
また、特にカラフルで明るかったのがOP/EDのクレジットシーン。
長年の治療・血・血清・蝙蝠・洞窟…といった点よりも、超音波をイメージさせる明るい色使いでした。
ヴィランだということよりもモービウスが使う能力自体に焦点を当てたのかな?
OP/EDは色使いだけでなく音楽もすごく好みだったので、
この「カラフルな超音波感」を事前のプロモーションでもっと使えばよかったのになーとも…🙄💦
エディ・ブロックとヴェノムのウィットに富んだ会話の雰囲気ともまた違うし、
DC作品で同じコウモリがベースになっているバットマンほど暗くもないし、
モービウスはせっかくアクションシーンがスタイリッシュなんだから、
あのOP/EDはすごく使えるし差別化を図れたんじゃないかなぁ🤔と考えちゃいました。
(モービウス、私は面白かったから海外評論家の人たちが酷評してるのが悔しくて&頑張って作られた監督が切なすぎて、約2年間のプロモーションの仕方に思いを馳せずにはいられない笑💦)
ジャレッド・レトさんの、善と悪の狭間の演技
マイケル・モービウスを演じられた、ジャレッド・レトさん。
私の中では、ティルダ・スウィントンさんの「本当にこの世に存在しているの✨?」という雰囲気に近い、
象徴として宙に漂っているようなイメージをもっていたので(50歳にとても見えないあの雰囲気もあって?)、
弱さ・儚さ・しなやかさ ↔ 強さ・凶暴さ・邪悪さの狭間がすごく合っていた気がします。
劇中モービウスが「これって…あいつ…あいつめ!!」と一気にモードが上がっていくシーンがあるんですが、
そこでの体の動かし方、やるかたない感情の表し方に感銘を受けました。
当たり前なんだけど…演技が上手!
吹替版で鑑賞して、感じたこと
今回私は吹替版で鑑賞。
その理由はモービウスのcvが声優の中村悠一さんだったから!(大好きな声優さん🥰)
同じMARVEL作品で正義感の象徴のようなキャプテン・アメリカのcvを約10年担当された中村さんが、
今回ヴィランであるモービウスをどんな風に演じるのか?という点もすごく気になっていたんです。
↑ 【#マベりまSHOW】最終回<ゲスト:#中村悠一> (ソニー・ピクチャーズ 映画 You Tube 公式チャンネル)
事前に見たこちらのソニー・ピクチャーズの動画にて
どういう役作りをされたか中村さんが話してらしたんですが、
実際に映画を観て、これは結構難しいことをされている=すごいことをされているんじゃないかなと感じました。
レトさん自身が実年齢よりもかなり若く見える役者さんで、
でも病をかかえたモービウスは歩くのに杖が必要な状態
→そこから体に劇的な変化が起こるキャラクターで、
そこに知的さや自分の体の変化をつぶさに分析できるモービウスの冷静さ、
更にはレトさん自身から溢れ出ちゃっているセクシーさも…となると、
声の調子があまり若すぎても、力強すぎても、弱すぎてもいけないし…。
これらすべてが合わさっても、全く違和感がなくてただただすごいなと…声だけでですよ😳?
また、モービウスの親友マイロのcv、声優の杉田智和さんの演技もかなり印象に残りました。
モービウスと同じ病で苦しむマイロにも“いろいろな変化”が起こるんですが、
杉田さんがマイロの声なのは分かって観たのに、途中で「あれ?人が入れ替わった?」と感じた程、
声色の変化のさせ方が素晴らしいなと感じました。
まとめ
この映画のキャッチコピーは「私は医者であり、怪物だ」。
善と悪の狭間にありながら、冷静に自分のことを見極められているモービウス。
ヴィラン(になる予定の人)が実は葛藤を抱えているところが良いなと思いましたが…
映画ラストまで観て…今後これはどうなっていくのか…?
楽しみな反面「みんな根はいい人やん…なんでなん…」って気持ちも出てきてしまいます😭
前述したように、
全年齢の人が気楽に面白く観られる=金曜ロードショーで放送されたら家族で楽しく観られる作品
だと思います🙂
楽しむ気持ちで見るのがおすすめです!
作品詳細
(話題作にしては公式サイトの情報量が少ない印象…😥)
原題:『Morbius』
2022年の作品。
監督… ダニエル・エスピノーサ
脚本…マット・サザマ、バーク・シャープレス、アート・マーカム、マット・ホロウェイ
●マイケル・モービウス(ジャレット・レト)…小さい頃から血液の難病を患っている医師。コスタリカのコウモリを用いて治療法を見つけようとしている。
●マイロ(マット・スミス)…モービウスの幼なじみ。彼も血液の難病を患っている。本名はルシアンで「マイロ」はモービウスがつけたあだ名。
●マルティーヌ・バンクロフト(アドリア・アルホナ)…モービウスの同僚医師。仕事面でも精神的にもモービウスを支える。
…他。
公式より本編の一部分
↑<日本語吹替版 本編映像:呪縛>『モービウス』 (ソニー・ピクチャーズ 映画 You Tube 公式チャンネルより)
※本当は公式サイトの予告編を載せたかったのですが、前述した「ダニエル・エスピノーサ監督が関わっていないっぽいもの(参考記事)」が多い印象だったので、この動画にしました。予告編を見ると、かなり前からいろいろな人の目にふれて居たにも関わらず映画本編に一切無かったシーンがあって、その予告編に監督が関わっていないようなので…🤔
読んでいただき、ありがとうございました🎥