映画『救命艇』感嘆!ただ最後がモヤモヤ…。

1940年代,●地域別,●年代別,洋画(主にアメリカ)

こんばんは!lenoreです。

今回は映画『救命艇』について書こうと思います。

 

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↑以前、映画『ロープ』(同じヒッチコック監督の作品)を観たきっかけで

この『救命艇』も同じワンシチュエーションのストーリーなんだと知り、気になっていました!



究極のワンシチュエーション

映画『ロープ』は、アパートのある一室のみで話が展開されていきますが

【キッチン→玄関→客間→キッチン→…】といったような、多少のカメラ移動はあるんです。

 

一方、この『救命艇』は小さなボートの中のみ!!

しかもその中に大人が数人…みんな横になるにしても寝づらそうなくらい狭いボート…

閉所恐怖症のわたし的には最悪なワンシチュエーションです😅😱

 

そしてさらに厄介なのが、ボートの中の人たちの関係性

●第二次世界大戦下、イギリスに向かっていたアメリカの客船がドイツ軍Uボートの砲撃を受け沈没
●乗船していたアメリカ人ジャーナリスト・コニーは、救命艇に乗り一人さまよっていた
●そこへ客船の客や乗務員が命からがら次々と乗り合わせていって
●最後に乗ってきたのは…まさかのドイツ人兵

 

戦時下に様々な国の人が海の上で遭難

普段の考え・戦時下の考え・遭難している場合の考え

様々なものが複雑に絡み合っているため、立場が違うと視点がガラッと変わってしまう…

ヒッチコック作品の中でもかなりハードな話ではないかなと思います。

 

そしてそれらを一つのボートの中で表現しきっているというところに

「やっぱりヒッチコック監督ってすごいな…」と感じざるをえませんでした😲 感嘆。



変わる人・変わらない人【この段落以後、ネタバレあります】

助けを求めてボートに乗ってきたドイツ人兵ウィリーは、客船を攻撃したドイツ軍Uボートの船長でした。

ウィリーは、

●船長であることは自らは言わず
●コンパスを持っていても皆には提示せず
●水を持っていても皆に分けることなく
●本当は英語が話せるのにドイツ語で話し
●さらには砲撃による負傷のため片足を失ったアメリカ人客ガスを、自分の判断で海に突き落としたことも言わず

…といった行動をとっていたため、怒った他の人たち(コニーら)によって海に突き落とされてしまいます。

 

このウィリーの行動は

【非常時に一隻しかない救命用ボートに乗り合わせた者同士】としては

確かに「言ってよ~😓」「教えてよ~💦」「助け合おうよ~😵」と思ってしまうことばかりなんですが

【戦時下に敵国の人ばかりが乗っている船にひとりだけで居合わせた人】としては

「そういう行動になるのも仕方ないのかな…」という気もするんですよね🤔

ある意味ウィリーは、ボートに乗った当初からスタンスが変わっていないと思うんです。

 

その一方で、当初コニーたちはウィリーにとても友好的で

ウィリーに懐疑心を抱いていた客船の船員コバックをなだめるようなシーンさえありました。

それが、遭難の日数が増すにつれて疲れやストレスも増していって…

“最後の漕ぎ手”であったウィリーに怒りをぶつけ、海に突き落としてしまう🤔

 

極限の状態ですから人間いろんな感情になってしまうんだと思いますが

あまりの変わりぶりにちょっとビックリしてしまいました💦

「柔軟」とも言えるんだと思いますが…。

 

冷静に考えると

「航海を熟知していて・(ドイツの)補給艦が来るのも分かっていて・さらには体力もまだ残っていたウィリーにそのまま漕いでもらって…補給艦にたどりつけた方が良かったのかな…?」

という思いも出てきますが、

結局補給艦は砲撃に遭って沈没してしまいますし…ん~本当に究極の選択です🤔🤔



まとめ

映画ラストのコニーのセリフ。

ウィリーが救命艇に乗ってきた時と全く同じ流れで、突如目の前に現れた青年ドイツ人兵の処遇について

(青年ドイツ人兵をどうしたら良いのかは、映画序盤で)亡くなった母子やガス…彼らだけが答えを知っているのよ」

これは…わたし的には「んー随分なぁなぁで納めちゃったのね🤔」という感じでした💦

 

というのも、ヒッチコックの映画って割とラストはハッキリ終わるというか…

ものすごく衝撃的に終わるか(『サイコ』など)、危機から脱して少しハッピーか(『北北西に進路を取れ』など)

比較的観ている側が気持ちの落とし所を見つけやすい作品が多いかなと思うんです。

 

なので、

●ボートの上だけでこんなに人間関係を表現できるんだということ
●大きな客船が沈没したことを局所的に映すだけでも表現できるんだということ(表現がちょっと『ジョーズ』っぽい

このあたりには感嘆だったんですが、ラストのみ「…🤔」だったので

“感嘆、ただ最後がモヤモヤ…。”という記事タイトルになった次第です…💦



作品詳細

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原作:ジョン・スタインベック

原題:『Lifeboat』

1944年の作品(日本では劇場未公開)

監督…アルフレッド・ヒッチコック
脚本…ジョー・スワーリング

●コニー(客・アメリカ人ジャーナリスト)…タルーラ・バンクヘッド
●コバック(船員。コニーと反りが合わない)…ジョン・ホディアク
●ガス(船員。砲撃により足を負傷)…ウィリアム・ベンディックス
●ウィリー(救命艇に助けられたドイツ人兵)…ウォルター・スレザック
…他。

(参考:映画.com, ウィキペディア

『救命艇』オープニングシーン

↑Lifeboat (1944) – Opening Scene  (Movies Déjà Vu チャンネルより)

 

読んでいただきありがとうございました🎥



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