映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』シンプルなストーリーと形式美が際立つ3時間

THE BATMAN-ザ・バットマン-,●洋画(主にアメリカ)

映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』レビュー

こんにちは、lenoreです。

今回は映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』について書こうと思います。

 

劇場で、しかも3時間近くある作品なので、行けるタイミングを見計らっての鑑賞🎥

確かに足腰にはきましたが笑、最後まで全く飽きることなくその“美しさ”を堪能することが出来ました!



“表裏一体”のゴッサムの景色に映える形式美

この映画を観ている最中に思ったのは、

「一番うしろ、ほぼど真ん中の席で観て良かった!」ということでした。

 

どういうことかというと「こんなに美しいスクリーン久々に観たぞ…😮」とマスクの中で口をあんぐりしてしまった程、

【線対称、非対称、対象をあえて映さない、じっくり映す、中央で直視する、斜めから撮る、真正面から撮る、ぐっと寄る、一気に引く、影でぼかす、光を投影する…】

カメラ位置や対象の映し方、人やものの構図が本当に美しかったんです。

 

特に、スクリーンの中央を中心として上下左右できれいな対称になっているシーン

バットマンにとっての「ここぞ!」という瞬間が多かった気がします。

(炎、雨、ひるがえるケープ…のシーンかっこよかった…😭✨)

 

私にとってゴッサムシティはまさに“表裏一体”の街で、

中でもバットマンは真っ白とも真っ黒とも灰色とも言い切れない存在

そんなバットマンを“完璧な対称”の中で見るのは、

不思議だけど、どこかしっくりくるような感覚になりました。

↑映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』について、私の頭の中に浮かんだイメージはこんな感じ。

ブルース・ウェインとして、バットマンとして。
ブルース・ウェインと知能犯リドラーとの違いとは。
正義とは、悪とは。
中央を行く人を、両サイド斜めから見るとどうなるのか。
目指す先にあるのは何なのか…。

こんなことを、カメラワークを含めて想像したらこのイメージになりました!



推理モノに近い、シンプルなストーリー

この映画はDCコミックのダークヒーロー・バットマンを扱った作品ですが、

ストーリーはかなりシンプルで、どちらかというとヒーローモノというよりも推理モノに近い気がします。

 

【権力の中枢にいる人物を狙って非道な行いを続けるリドラーの企みや意図は何か?】

これについて、彼が現場に残した「なぞなぞ」を手がかりに、

バットマンとジェームズ・ゴードン警部補が「謎解き」をしていくんです。

 

↑この主線の流れに対して、バットマンとキャットウーマンとのお話も無理なく絡んでいて、

思っていたよりも小難しくなくて分かりやすかったかな、と感じました。

(予備知識ゼロで観ましたが、多分なんとなく『ダークナイト』のことが頭の隅にあって、あんな感じだとしたらちょっと重くなるのかな?難しくなるのかな?とちょっと予想していたんだと思います)

 

ストーリーがシンプルで分かりやすかったからといっても、決して退屈にはならず!

むしろ3時間があっという間!内容的にこのくらいの長さでちょうど良かったのでは?と思ったほどでした。

 

おそらく、先程書いた素晴らしい形式美に加えて、

●やまない雨、炎の中、暗闇…など、その時々に合った視覚的に記憶に残る叙情的なシーン
●特にロバート・パティンソンさんとゾーイ・クラヴィッツさん、このお二人の憂いを帯びた演技

これらが合わさることで、重くなりすぎない程度にバットマンの心の内を掘り下げられていたからかなと思います。

 

ゾーイ・クラヴィッツさんの目の演技がすごく良かったなー!

全面に悲しさや切なさが出ているんだけど、奥に優しさがあるような目がとても魅力的でした。



何年ぶりかに劇場で「吹替版」

危うい雰囲気の櫻井孝宏さん、狂気の石田彰さん、ギャップのファイルーズあいさん

今回、私何年ぶりかに劇場映画を吹替で観たんですが、吹替版を選んだ理由が、

バットマンのcvが声優の櫻井孝宏さん・リドラーのcvが声優の石田彰さんだったこと。

 

お二人ともすごく好きな声優さんで、

声のトーンがすごくゴッサムの街に合ってそうだなと感じたので

「今回は久々に吹替で観たい!」となったわけです。

(好きな声を映画館の大音量で浴びられる!という嬉しさももちろんありました笑)

 

リドラーが出すなぞなぞに即答出来てしまう、どこか危うい雰囲気が漂うブルース・ウェイン

櫻井さんの落ち着いた声がすごく合っていましたし、激しく戦闘するシーンでも全く違和感なく観られました。

キャットウーマンとのシーンの演技が良かったな…✨

 

そして、社会の“嘘”を狂気で暴こうとするリドラー

石田彰さんの”一線を越えた”演技に、映画館で鳥肌が立ちました。

それはリドラーに対する怖れでもあり、石田さんの演技に対する感動でもありました。

本当に演技が上手い方じゃないと「ただただ越えただけの人」になってしまうところを…。

ゴッサムの人々がなぜリドラーのSNSを見てしまうのか?その理由まで感じ取れるようなお芝居でした😭✨

 

そして、キャットウーマンのcvがファイルーズあいさん!

昨年娘が観ていて大変お世話になっていた『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキュアサマーの声の方!

聞き馴染みのあるかわいい声とは全く違った妖艶な雰囲気の声で、すごく引き込まれました

 

吹替版の良さ

映画館で吹替で観るのは本当に久々だったんですけど、

「これは字幕版も観たら1つの作品で2回楽しめちゃう…😳✨」という良い発見がありました。

 

また、リドラーがなぞなぞについて話すシーンや、

ブルースとアルフレッドがそのなぞなぞについて考えを言い合うシーンは、

ちゃんと聞いてないと見ていないとよく分からなくなりそうな箇所もあったので、

「日本語でしっかり聞いて、目線はスクリーンの中で起こっていることに集中することができる」吹替版はありがたいなというのも感じました。



まとめ

3時間の劇場映画を観る時間を作るのはなかなか大変でしたが、

「時間は自分でつくるもんだろ!」と鼓舞して観に行って本当に良かったです。

帰り道にサントラを聴いて帰った程、しばらく余韻に浸っていました…🎧

☆Spotifyにあったサントラのプレイリストはこちら

 

リドラーを演じたポール・ダノさん

私の中では映画『リトル・ミス・サンシャイン』のお兄ちゃんの記憶が強いんですが、

この映画では、あのにっこり笑顔が真逆に見えるのが本当にすごくて…怖…。

ほとんど隠れてる中、唯一見える「目」の恐ろしさと言ったら…😨

この彼の演技を観たいがために、今度は字幕版観に行きたいな…行けるかな…と思っているところです。

おすすめです!!

 

作品詳細

原題:『The Batman』

2022年の作品。

監督…マット・リーヴス
脚本…マット・リーヴス、 ピーター・クレイグ

●ブルース・ウェイン / バットマン(ロバート・パティンソン)…バットマンとなって2年目。リドラーのなぞなぞに挑む。
●セリーナ・カイル / キャットウーマン(ゾーイ・クラヴィッツ)…クラブの店員。窮地に陥った親友を救おうとしている。
●エドワード・ナッシュトン / リドラー(ポール・ダノ)…知能犯。現場になぞなぞを残す。
●ジェームズ・ゴードン警部補(ジェフリー・ライト)…警官。バットマンと協力し、リドラーの謎を解こうとする。
●アルフレッド・ペニーワース(アンディ・サーキス)…ウェイン家の執事。ブルースを気にかけている。
…他。

(参考:公式サイト, 映画.com

予告編

↑ 映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』吹替版予告 (ワーナー ブラザース You Tube 公式チャンネル)

 

読んでいただきありがとうございました🎥