映画『リザとキツネと恋する死者たち』レビュー│不思議でかわいくて癖になる映画

2025年12月2日⑦各国映画,ハンガリー映画,リザとキツネと恋する死者たち

ハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』レビュー

こんにちは、lenoreです!

今回は、配信サイトを眺めていてたまたま見つけた

ハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』について書こうと思います。

 

栃木県の那須に伝わる九尾の狐伝説がモチーフとなっているお話で、

ホラーのような…ファンタジーのような…コメディのような…

何とも言えないかわいらしい雰囲気の「ハンガリー×日本」な映画でした。




なぜか癖になる“トミー谷”

主人公のリザは、マルタという女性に12年前から雇われている住み込みの看護師。

(マルタの夫は元日本大使で、既に他界)

リザとマルタは、日本人歌手・トミー谷の曲が好きでよく聴いていました。

 

そのトミー谷の曲をかけるとアパートに現れるのがトミー谷の亡霊

(彼もひとむかし前に既に亡くなっている)

亡霊なのに、曲もダンスも容姿もなんだか癖になる動きをしているんですよね。

 

●トニー谷さんをもじった役名だと思うんですが、彼とはまたちょっと違う雰囲気

●演じているデヴィッド・サクライさんのかっこよさが全面に出ていて、さながら韓流スター

●でも曲調はトニー谷さんの頃っぽい気もする。70年代の雰囲気。なんだかかわいい!

●そしてリザとトミー谷の古めかしいダンスが良い!

 

この辺りが、マーブル色のように…不思議な感じに混ざっていて…

「あ、もう1回歌のシーン観ようかな✨」そんな気分になるんです。

↑ハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』サントラ内の曲

Erik Sumo & The Fox-Fairies – Dance Dance Have A Good Time ダンスダンス☆ハバグッタイム
(サントラを手がけられたTövisházi AmbrusさんのYou Tube 公式チャンネルより)

 

どうですかね…?なんか頭ん中ぐるぐる回りませんか笑?癖になりそう。




かわいいゾルタン巡査

リザをとりまく男性はトミー谷以外にもたくさん出てくるんですが、

その中でも一番かわいいなと思ったのはゾルタン巡査です👮

 

リザの周辺であまりにも不審死が続くために、

リザの周辺を見張る役として警察署から送り込まれ、

リザが住むアパートの一室を間借りすることになったゾルタン巡査。

(ゾルタン巡査はちょうど地方から赴任したばかりでまだ住む場所がありませんでした)

 

彼は全然しゃべらないし、いきなり裸で登場するし、ちょっと…いやかなりのおとぼけキャラ

「そんな感じで捜査は大丈夫?」と一瞬思ってしまいますが、

冷静でいろいろよく見ているし、何よりリザを理解しようとする気持ちがすごく伝わってくる人柄です。

 

映画終盤、ゾルタン巡査が “ある目的”のために走るシーン

一生懸命だしすごくいい人だから必死に走ってるんだけど、それだけでなんか笑えてきちゃって…失礼笑

「本当いいキャラだなー😂」とさらに好きになりました。




まとめ

あまり世間慣れしていなくて、運命の人を待ち続けていて、ちょっとはかなげな…

いろいろな要素を持った癖のある主人公・リザ

彼女以外の人もどこか一筋縄ではいかないような雰囲気があって、目が離せません。

 

また、他の海外の映画でたまに感じる不思議な日本感ともまた違う、

なんとも表現できない世界観をもった映画です。✨しかもかわいい✨

 

また「もし私が日本のことをあまり知らない海外出身の人だったら…」と想像してみると

「多分この映画をきっかけに日本自体にすごく興味が湧くんじゃないかな…」とも感じました。

 

妖艶・執念・怨念・一途…

日本の九尾の狐伝説の要素もしっかり表現できている映画だと思います。おすすめ!




作品詳細

Amazon DVD 『リザとキツネと恋する死者たち』

原題:『Liza, a rokatunder』

2015年の作品。

監督…ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
脚本…ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ、バーリント・ヘゲドゥーシュ

●リザ(モーニカ・バルシャイ)…住み込みの看護師。
●トミー谷(デヴィッド・サクライ)…亡き日本人歌手。亡霊となって現れるがリザにしか見えていない。
●ゾルタン巡査(サボルチ・ベデ・ファゼカシュ)…リザの周りで起こる不審死について調べている警官。
…他。

(参照:映画.com

予告編

↑ハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』予告編 (シネマトゥデイ You Tube 公式チャンネル)

 

読んでいただきありがとうございました🎥

 

 




2025年12月2日

Posted by lenore