映画『インセプション』TENETの余韻に浸りつつ、久々に鑑賞!

●洋画(主にアメリカ),インセプション

映画『インセプション』レビュー・考察

こんばんは☆lenoreです!

映画『TENET テネット』鑑賞後、今もまだ余韻に浸っている私…。

もう1週間以上経ってるのに😳!

それだけ面白かったということなのかもしれません。

 

でも劇場に「追いTENET」はなかなか出来ないので…

その代わりにクリストファー・ノーラン監督の他の作品、

映画『インセプション』を久々に鑑賞しました!



10年前の作品なのに 「新しい」

この『インセプション』という作品。

内容が斬新&強烈ですごく印象に残っているためか、割と最近公開だったかなと思っていたら!

なんともう10年も前の作品なんですね😳

 

レオナルド・ディカプリオさんやエレン・ペイジさんは今と雰囲気があまり変わらないですが

渡辺謙さん、トム・ハーディさん、ジョセフ・ゴードン・レヴィットさんが若い!!

時の流れを感じました。

 

その一方で、映画自体は既に知っているはずのストーリーにも関わらず、

ついこの前劇場で観た『TENET テネット』とリアル感・観ている間の高揚感が変わらない!

10年前の作品だということを全く感じさせないことに驚きました。

いつ観ても常に「新しい」!

 

もしかするとなるべくCG等を使わずに本当にやっているシーンが多いというのもあるかもと思いました。

(ホテル内で上下左右ぐるぐる回るような感じのシーンなど)

 

少し古い作品でCGを使っているものだと、ストーリー的には最先端でもCGの精度によっては

「あぁこのシーン古いCG感満載だ。懐かしいな」となる時がありますし、少なからず関係ありそう…。



壮大な世界観 ↔ コブの超個人的な話
【この段落以後、内容について記述があります】

夢の中で夢を見てまたその中で更に夢を…という、奥に長く・深い・壮大な世界観をもつこの作品。

 

階層ごとに時間の流れや感覚が違っているためか、

「夢は経験したことあるから何となく感覚は分かるし、コブたちが説明していることも何となく意味は分かる。でも何だろうこの新感覚」

という、何とも言えないフワフワした気分も味わえる映画だと思います。

 

始めはそういった斬新な面に目が行きがちですが、ストーリーの根幹はというと主人公コブの超個人的な話

懺悔・後悔・罪悪感・変わらない愛情…

それらを自分の中で乗り越えようとする男性の話という側面もあります。

 

映画ラストの回るコマのシーンは「どっちなの?」という気分になるだけでなく、

コマを広角で撮る→コマを寄りで撮る
壮大な世界から→コブの私的な空間に移っていく

そんな風にも私には感じられました。

(=私は“現実”に戻ったと思ってる派。ぜひそうであってほしいのも有)



アリアドネの存在

先程書いたコブのラストシーンを実現させるためには

サイトーも、アーサーも、イームスも、ユスフも、みんな不可欠です。

しかしコブにとっては、やはり設計役のアリアドネの存在がとても大きかったのではないかと思います。

 

もし彼女を連れて行かなかったら…。

コブたちはあの金庫の前で諦めてしまっていたかも知れませんし

コブの潜在意識の投影のモルのことを警告ができる人が居なかったですよね🤔

(アーサーも事情は知ってるっちゃ知ってるけど、近すぎてコブを止めきるまではいけない感じ?アリアドネくらいの距離感の人が一番コブに警告・忠告しやすかったのかも)

 

映画を観ている私たちにとっては、アリアドネって

「同じ様に段階を踏んで、夢や階層について理解していく相棒」の様な感じですし

この映画の中でかなり肝になる人だと思います。



まとめ

対象の中に、ある考えを植え付けるということ。

それをするのがどれほど大変なことで、且つ植え付けられた側にとってはどれほど影響が大きいか?

そういった先々のことを考えると、私は「夢の中まで入ってきてほしくないな」と思っちゃいます。

植え付ける側もちょっと…責任が重すぎ💦

 

各階層ごとのキックのタイミング、コブの潜在意識の繰り返しなどを観ていると、

「結末がはっきり見えた状態で書き始めて、出来上がったのではないか?」と思えるような脚本によって、

私たちの頭の中がそのまんま “ペンローズの階段” になってしまいそうな…

精巧で、綿密で、緻密な作品だと改めて感じました

 

定期的に観たくなる作品です!

作品詳細

Amazonプライムビデオ『インセプション』

原題:『Inception』

2010年の作品。

監督・脚本…クリストファー・ノーラン

●ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)…“エクストラクト”を行う産業スパイ。
●サイトー(渡辺謙)…コブに“インセプション”を依頼。
●アーサー(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)…コブの仲間。
●アリアドネ(エレン・ペイジ)…夢の設計師としてコブにスカウトされる。
●イームス(トム・ハーディ)…偽造師。
●モル・コブ(マリオン・コティヤール)…コブの妻。
●ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィ)…エネルギー会社会長の息子。“インセプション”の対象。
●マイルス教授(マイケル・ケイン)…コブの恩師。モルの父。
…他。

(参考:公式サイト, 映画.com

予告編

↑映画『インセプション』予告編 (シネマトゥデイ You Tube 公式チャンネル)

 

読んでいただきありがとうございました🎥