映画『博士と彼女のセオリー』美しい映画だけど…本当に大変。

●洋画(主にアメリカ),博士と彼女のセオリー

映画『博士と彼女のセオリー』レビュー・考察

こんばんは☆lenoreです!

今回は、車椅子の天才物理学者スティーブン・ホーキング博士とその妻ジェーンの半生を描いた映画『博士と彼女のセオリー』について書こうと思います。

以前から「ポスターやDVDのジャケットがすごくきれいだな」と気になっていたのですが…実際に観てみると「美しいな」という感想よりもまず「大変だな…😵」と感じる内容でした。

「研究内容」よりも「夫婦の愛・葛藤」要素の方が多い

実は私、ホーキング博士の研究がどのくらいすごいことなのか、難しくてちゃんと分かっていませんでした(モロ文系の人です😭)。

なのでこの映画を観るにあたって「映画内に彼の研究についての学術的な要素があったら、少し勉強にもなるかも?」という気持ちもあったんです。

 

しかし実際は、ホーキング博士の研究内容自体よりも、

●難病を患ったホーキング博士の苦労
●彼を支える妻ジェーンの苦労
●夫婦の葛藤
●介護の現実
●助けを求めるということ
●科学?宗教?何を信じるのか?

…など、細やかで難しくて大変な、感情面の要素が多いストーリーでした。



ジェーンに感情移入せずにはいられない😭【この段落以後、ネタバレあります】

ホーキング博士が自分の力で必死に階段を登ろうとするシーンは、思わず一緒に歯を食いしばってしまったくらい、観ていてとてもきつく・辛いものでした。

様々なシーンを観て、1番大変なのはホーキング博士本人なんだってことはものすごくよく分かったんですが…

やっぱり同じ女性としてはどうしても妻のジェーンに感情移入しまいました😣💦

 

●妻であり3人の子の母である。また介護士のようでもあり保育士のようでもある。そして研究者であり1人の女性である
忙しすぎ💦

●最初の頃、ホーキング博士は車椅子をあえて使わなかった?っぽい。
本人の意思かもしれないけど、周りの人も大変だったと思う😱

●子どもの人数が増えてきても、なかなか住み込みの介護士を雇おうとしなかったホーキング博士。
ほぼジェーンが負ってるよね…😭

●海外フランスの音楽会に招待されたホーキング博士が「君は飛行機が嫌いだからあとから車で来るといい。子どもをキャンプにでも連れてってくれ」
生まれたばっかの子と上の子2人=計3人を、産後すぐの体のジェーン1人でキャンプへ連れて行けと🙄?

●しかも「1人では無理よ」とジェーンが答えると「ジョナサン(ジェーンが所属する聖歌隊の指揮者)を誘ったらいい」とホーキング博士。
→住み込み介護士もいない子守もいない状態で、忙しすぎてなかなか助けを求められなかったジェーンは、やっと助けてくれる人(ジョナサン)を見つけた

ジョナサンは純粋な気持ちでホーキング家を助けてくれてるけど、車椅子のホーキング博士との間では出来ないことがジョナサンとの間では出来るから、ジェーンの中で少しずつジョナサンの存在が大きくなっていく(ジョナサンの方も同じく)

それでもジェーンは気持ちを抑えていたのに…ホーキング博士の母親から「(一番最近生まれた)あの子はジョナサンの子なんじゃないの?」なんて言われたりしてたのに…

ホーキング博士…「ジョナサンを誘ったら?」って…😭😭

「…ちょっとジェーンの状況酷過ぎない?!」

 

正直途中からホーキング博士のことじゃなくて、ジェーンのことばっかり心配しちゃいましたよ😓

ホーキング博士も、このままではいけない・ジェーンが壊れてしまう・ジョナサンに直接頼みに行く…などはしていたんですけどね…。

ホーキング博士と看護師エレインとの関係もあってか、ラストシーンでの「(自分たちの子どもを指差しながら)見ろよ、我々が創り上げたものを」とジェーンに対するホーキング博士の言葉「ちょっと都合がいいような…」と私は思ってしまいました🤔😣

 

…と書いてみたものの、この映画は妻ジェーンが書いた回顧録に基づいて作られたものなので、ホーキング博士自身が書かれた本も読んでみたいなとも思いました



まとめ

難病ALSを患って症状が次第に悪化していく様子を演じたエディ・レッドメイン、素晴らしい演技でした。

途中ホーキング博士本人だとちょっと錯覚してましたもん私😳

そしてフェリシティ・ジョーンズの演技も素晴らしかったな…✨

恋心が芽生える瞬間~介護の現実に打ちのめされる瞬間…幅広い演技ができる方だなと感じました。

 

こんなにも【美しいもの × 現実的なもの(時に残酷なもの)】を同時に表現できている映画ってなかなか無いんじゃないかと思います。

稀有な存在☆

作品詳細

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原題:『The Theory of Everything』

2014年の映画

監督…ジェームズ・マーシュ
脚本…アンソニー・マッカーテン

●スティーヴン・ホーキング(車椅子の天才物理学者)…エディ・レッドメイン
↑第87回アカデミー賞で主演男優賞受賞
●ジェーン・ワイルド・ホーキング(スティーブンの妻)…フェリシティ・ジョーンズ
●ジョナサン・ジョーンズ(ジェーンの2番目の夫)…チャーリー・コックス
●エレイン・マッソン(スティーヴンの2番目の妻)…マキシン・ピーク
●ブライアン(スティーヴンの大学時代のルームメイト)…ハリー・ロイド
…他。

参考:映画.com, ウィキペディア

予告編

↑『博士と彼女のセオリー』予告編  (シネマトゥデイ You Tubeより)

読んでいただきありがとうございました。



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