映画『パターソン』レビュー丨ただただ日常、それが美しい。

こんにちは、lenoreです!
今回は映画『パターソン』について書こうと思います。
映画全編に渡って、ひとりのバス運転手の日常生活を描いた作品なんですが、
本当にただただ日常なのに、それがとても美しくて感動しました。
究極の「日常」
バスの運転手をしている主人公パターソンが、毎日真面目に仕事をし、その合間に詩を書き留めて、
家に帰って妻ローラや愛犬マーヴィンと過ごす毎日。
ただただ「日常」なんだけれど、穏やかで愛にあふれていて、
映画を観ているこちらの体も心もほぐれていくような…究極の癒やしの作品でした。
もちろん良いことだけじゃなくて嫌なことも起こります。でもその表現の差が素晴らしいんです。
大げさな動きや変化がなくても、普段の穏やかさとの対比をつけられるんだということ、
そしてそれを表現できる俳優さんたちの演技力に驚かずにはいられませんでした。
いろんな俳優さんのインタビューで「普通の人を演じるのが一番難しい」というのをよく見かけるので、
相当難しいことを、穏やかな雰囲気を保ったまま成し遂げているんだろうなと思います。
「…ということは、私たちのなんでもない普通の日常も、この映画の雰囲気と同じくらい、実は美しいのでは?」と思わせてくれる内容でした✨
詩が生まれる瞬間
【この段落以後、内容について記述があります】
この映画の中で私がすごく共感したのは、
パターソンがぼやーっと景色を観たり、バスの乗客の話をこっそり聞いたり、同じ詩仲間の少女と会話したり…
詩のインスピレーションにつながっていそうだなと感じられたシーンです。
というのも…実は私、昔自費出版で自分の詩集を出したことがありまして…。
私もぼーっと景色を見ている時や街中にいる時=あまり「詩を書こう!」と意識していない時にインスピレーションが湧いてくることが多かったんです。
パターソンがマッチ箱のフォントを詩にしたように、私もふと手にとったものについてぼーっと考え書き留めたりしていました。
そんな忘れかけていた詩の感覚を再び思い出させてくれるほど、この映画は私にしっくりきました。
でも…
そんな風に毎日大切に積み重ねてきた美しい詩のノートが…マーヴィンによってぐっちゃぐちゃに…😱
可愛いから憎めないっちゃ憎めないですけどね…ローラの言う通りコピーしとけばよかったのに…!
まとめ:何かを創作している方は共感できる部分が多いと思う
この映画、何かを創作している方は共感できる部分が多いんじゃないかと思います。
その一方で、本当にただひたすら日常なので、もの足りなく感じる方もいらっしゃるかも知れません。
でもどちらの感情になったとしても、パターソンとローラの愛情にほっこりすると思います。
私の中では、好きな映画ランキングのかなり上位にいきなり食い込んできて、突然の出会いにびっくりしています!観てよかった!!
作品詳細
映画『パターソン』Amazon Prime Video シネフィルWOWOWプラス
原題:『Paterson』
2016年の作品(日本では2017年公開)
監督/脚本…ジム・ジャームッシュ
●パターソン(アダム・ドライバー)…バスの運転手
●ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)…パターソンの妻
●マーヴィン(ネリー)…パターソンとローラが飼っているブルドッグ
●ドク(バリー・シャバカ・ヘンリー)…バーのオーナー
●エヴェレット(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)…バーにやってくる男性客。恋に悩んでいる。
●マリー(チャステン・ハーモン)…エヴェレットが恋する女性
●詩人(永瀬正敏)…日本からやって来た詩人
…他。
予告編
↑映画『パターソン』予告編(映画配給会社ロングライド You Tube 公式チャンネル より)
読んでいただき、ありがとうございました🎥





