Netflix映画『アイリッシュマン』3時間29分ずっと釘付け!

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映画『立派なこどもの育てかた』レビュー・考察

こんにちは。lenoreです☆

今回はマーティン・スコセッシ監督Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』について書こうと思います。

 

●ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ…という超豪華なキャスティング!
●マーティン・スコセッシ監督の渾身のマフィア映画!
●第92回 アカデミー賞に多数ノミネート!
そして…
●3時間29分(209分)という長さ!

 

この辺りが、とても気になるところでもあり、

何となく「生半可な気持ちで観てはいけないかも😳」といった緊張感さえ私の中でうまれていたため、

なかなか腰を据えて観ることが出来なかったんですが…やっと観られました✨



「重厚感」と「ダークユーモア」のバランス 

映画ポスターの雰囲気そのまんま、マフィア社会の重苦しい雰囲気が続くかと思いきや…

この映画、面白くて笑えて仕方ないシーンも多かったんです!

良い意味の「拍子抜け」と言えば良いのかな?

【重厚感 ↔ ダークユーモア】のバランスがとても良かったからこそ、

しまりつつ少しゆるみつつ、3時間29分の映画でも飽きることなく観られたのではないかと感じました。

 

観始める前は「長いし途中ちょっと気持ちが途切れちゃうかな…?」と若干思っていたんですが、

家事育児の合間に少しずつ…結果的に3日間ほどかけて観てみて、

気持ちが途切れる心配なんて全然いらなくて、むしろ「早く観たい!」ってなってましたもん😳

 

特に面白くなってきたのは、ジミー・ホッファ登場!のあたりから

もうみんなFワードまみれ & アル・パチーノが駄々っ子みたいに騒ぎまくりで、楽しい楽しい😂笑。

この駄々っ子みたいなアル・パチーノの演技。

ジミー・ホッファのキャラクターが非常に分かりやすく伝わってきて…それがまたとても自然で上手で…

感情の面で映画終盤にうまくつながっているなと感じました。

 

ジミー・ホッファ自身への感情移入はもちろんのこと、

フランク・シーランやラッセル・バファリーノにも気持ちが傾きますよね。

「手がかかるけど…大切な子だけど…」って感じ🤔?



ロバート・デ・ニーロの「有能さ」

この映画のタイトル『アイリッシュマン』とは、

ロバート・デ・ニーロが演じたアイルランド系アメリカ人フランク・シーランのこと。

彼が過去のことを回想しながら話をするかたちで、映画は進んでいきます。

 

このフランク・シーラン、ものすごく有能なんです。

忠実・着実・冷静・即答・迅速…そして怒る時はちゃんと怒るし、冷徹なことも“仕事”としてこなす…。

超巨大マフィアファミリーのボスに仕える人としては、これ以上完璧な人は居ないんじゃないでしょうか🤔?

(「お前は一体マフィアの何を知っているんだ」って感じの書き方してスミマセン笑🙇🏻‍♀️)

 

そしてさらに驚いたのが、

同じくNetflix内にあった『監督・出演陣が語るアイリッシュマン』 という振り返り動画も合わせて見てみたら…

マーティン・スコセッシ監督たちと一緒にいる時のロバート・デ・ニーロ本人の雰囲気が

フランク・シーランそのまんまだったんですよね😳

(「本人が演じたんだからそりゃそうだろう」って感じですが…笑💦)

 

なんて言えば良いのかな…【自らはあまり話さないし、早口でダダダーっと話すマーティン・スコセッシ監督の話を静かに聞いているけど、時々微笑みながら頷きながら、大事なことをたまに言う雰囲気】…?

この辺りが劇中のフランク・シーランとものすごくよく似ていました。

 

ちょっと怖そうな雰囲気だから一瞬「え?怒ってる?」って感じなのに、

たまに笑うとめちゃくちゃかわいくて、でも真剣になるとやっぱり怖いのにカッコいい…。

ロバート・デ・ニーロ、やっぱりわたし的素敵なおじさま像にピッタリの方です🥰✨



マーティン・スコセッシ監督ならではの「カメラワーク」

私の中の「映画監督のイメージ」って、ざっくり言うと「みなさん映画が大好きで楽しくて…ものすごく大変だけど…みんなといっしょに0から作品を作り上げる方」という感じ。

その中でも特にマーティン・スコセッシ監督は「映画のことが大大大好きな監督」という認識が私の中で強い方です。

 

単に場面を映すだけではない・見えない感情まで映し出すようなカメラワークを見ていると、

「作品全体としてこの方向に持っていきたい!それを表したい!」という熱意や明確なヴィジョンが伝わってくるような気がします。

 

この作品の中で私が好きだなと思ったカメラワーク・構図は、

●理容室で髭剃りをしてもらおうとしている男→そこから立ち去る部下を背後から映す→入れ違いに歩いてきた怪しげな2人組の男をまたも背後から映す→理容室に入っていく2人組の男たちは映さず通り過ぎて隣の花屋の花をアップ+悲鳴

●ジミー・ホッファの裁判中、後ろの傍聴席がよく見える位置にカメラ→傍聴席から何人か人が歩いて出ていこうとする(普通の光景)中にいきなり…?!

●ポートクリントンへの“用事”について話すフランクとラッセル。ラッセルが話す内容に戸惑うフランクその目線がラッセル↔壁(カメラ目線)と行ったり来たりするシーン

…など、数え切れないほどありました✨

 

いやぁ…画面1つの中に複雑な感情を込められるって…映画ってすごい」と改めて思いました



まとめ

インダストリアル・ライト&マジックによる特殊効果によって、

まるでロバート・デ・ニーロたち自身が若い時からこの作品を撮影してきたようになっており、

最新の技術を網羅しつつ
古典的な映画の手法を用いて
ケネディ大統領の頃のマフィア・実在の人物たちの雰囲気を表現した

まさに“温故知新”な映画だと思います😲

 

長い映画ですが、本当に観てよかったと思える作品でした。

今年観た映画の中でかなり上位に入るかも🤔✨

作品詳細

原題:『The Irishman』

原作: チャールズ・ブラント『I Heard You Paint Houses』←劇中のセリフにも出てきます。

2019年の作品

監督…マーティン・スコセッシ
脚本…スティーヴン・ザイリアン

●フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)…元トラック運転手。あるきっかけでラッセルと知り合う。
●ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)…全米トラック運転手組合委員長。ラッセルの紹介でフランクと知り合う。
●ラッセル・バファリーノ(ジョー・ペシ)…マフィアのボス
…他。

(参照:映画.com, ウィキペディア

予告編

↑映画『アイリッシュマン』最終予告編 (Netflix Japan 公式You Tube より)

 

読んでいただきありがとうございました🎥



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